zabadak。

名前は知らなくても曲を聴いたことがある人も多いかもしれない。

クロノ・クロスに参加したり、おかあさんといっしょに楽曲提供したりもしている。

 

私より少し下の世代くらいまでのオタクには

知っている人も多いだろう。

つまり、80年代、90年代くらいまでのオタク。

某大手さんの本のタイトルで知った人もいると思う。

 

その後の世代はもしかしたら

演劇集団キャラメルボックスから知ることも多かったかもしれない。

勿論、そんなことのカテゴライズには

まったくもって意味は無いのだけれど。

 

そういうことが言いたいのではなく。

 

 

2016年7月3日。

zabadak 吉良知彦さんが永眠しました。

享年56。若すぎる旅立ちでした。

 

 

そして、今日、2016年8月7日。

東京は池袋にあるサンシャイン劇場にて

吉良さんとの【かたみわけ】会が行われました。

 

 

昔からのファンであれば、この名称にドキリとするわけで。

上野洋子さんとの【のれんわけ】ですね。

日比谷野音で行われたあの会のあと

ファンも右往左往、きっと吉良さんもいろいろと

あったのだろう、とその後に出されたアルバムを聞くと

思ってしまいます。

 

いろいろと言われていたけれど

私は、それでも吉良さんの音楽が好きで

幅のある楽曲を聞けたことが嬉しかった。

 

 

 

閑話休題。

 

 

あの時は、上野さんと吉良さんがzabadakを【のれんわけ】した。

そして、今日。

 

今日は、私たちが。私たちファンが。残された吉良知彦を愛する人たちが。

彼の音楽を【かたみわけ】する日だった。

 

随分と昔、何度も何度もキャラメルの芝居を見に行っていた私は

「zabadakとキャラメル、合うと思います。聴いて下さい」

と加藤さんに何回も伝えたことがあった。

「アンケートに書いてくれたら絶対に聴くから」と言われ

書いたことを思い出す。

あれはサンシャイン劇場ではない。

今はなき、新宿にあったシアターアプルでのことだ。

 

その後、きっといろいろな人が似たようなアプローチをしたのだろう。

いつしかキャラメルの芝居とzabadakの音楽は協奏曲となるようにもなった。

初舞台の時からファンだった菅野良一さんが演じた

「風を継ぐもの」の沖田総司。

そしてそのラストにかかった曲、Tears。

あれは、けして忘れられない、そんな瞬間だった。

 

そのすぐ後の渋谷パルコでのライブでは

吉良さんが菅野くんのことを「虫仲間」と称していた。

とても楽しそうに口にしていた。

 

ケンジ先生という、今はなき青山円形劇場で初演を迎えた作品では

客席にいる吉良さんに、こっそりサインをもらったこともあった。

(今はない劇場ばかりで切ないが、それはまた別の話)

 

筆を戻そう。

 

 

その、キャラメルの日曜マチネの後。

場所をお貸しいただき、【かたみわけ】を開催していただくことになった。

 

マチネの公演があるので、開場の16:00近くまでは

サンシャインで時間をつぶす。そわそわと落ち着かないので

とりあえず有栖川有栖の小説を読む。──殺人事件だ。

15:30をまわったので、四階へ向かう。

エレベーターが満員。この中の殆どがきっと【かたみわけ】を

一緒にする仲間だ、と感じる。

だってzabadakのライブにいる人達の服装なんだもの。

 

今日は平服。

吉良さんが喪服なんて喜ばないだろうから、ということで

平服での、もっと言えばライブに行くときの服装で、という

ドレスコードだった。

 

私もいつもの服装。

気持ちだけ、少しだけ、と思い

アクセサリーは真珠を選ぶ。

 

劇場前はものすごい人だった。

みんな粛々と並ぶ。でも、お通夜みたいではなく

久しぶりに会った仲間たちと会話をしたりしている。

(因みに私は一人でいったので粛々な人だった)

もぎりやすいようにチケットを折り曲げ、中に入る。

その中で待機している時に、キャラメルの加藤さんと

目があった。真っ赤な目をしていた。

加藤さんも私に気が付かれたのか、会釈をしてくださった。

 

この加藤さんが、今日の総合司会。

かたみわけのツイッターの中の人も。

そしてわからないけれど、会場の調整なども

してくださったのではないだろうか。

本当に感謝ばかりです。

(帰りしな、お礼を伝えたくてお時間をとらせてしまい

 申し訳なく思っている)

 

 

中に入った列はそのままゆっくりとロビーに進む。

そうしてその先には、献音スペース。

ロビーには、スコア表やアルバムの原画、吉良さんのギターなど

所狭しと飾られてある。

 

 

これが献音。

八人が並んで音を描き、手を合わせる。

私はこの楽器の名前を寡聞にして存じあげず。

ただ、鳴らすと、なんだろう……鉄琴のような、南部鉄の風鈴のような……

とにかく美しい音がしました。

※公子さんのツイートで「トーンチャイム」であると判明しました。

音階がついていたようで(楽器に「C1」とかついてた)全員が

一斉に鳴らすと綺麗なハーモニーになるけれど

時間がないからできない、と係りの方とフォトグラファー(いつものあの方)が

お話されているのをちらりと耳にしました。

でも、どんな状態でも、きっと吉良さんの耳には

音楽として届いているはず。

 

その横には

 

 

吉良さんのコレクション。

そしてさらに原画、直筆のスコア。

 

 

懐かしのさなぎちゃんもありました。

 

アイコンにされていた、おかざき先生の直筆のイラストも。

どこで著作権に抵触するかわからないので、

詳細もろもろの写真は控えたいと思いますが、

雰囲気が伝われば。

 

さて、中に入ります。

私のチケットは4列目。ファンクラブ枠なので、前の方、と

思っていましたが、今回のキャラメルの公演では、

1,2列目を潰していたようで、実質前から二列目でした。

zabadakのファンクラブ、年会費安いのに

とてもサービス良いので、今からでも入るといいよ!!(ダイマ)

※書き間違いでキャラメル、と書いていました。zabadakのFCです。

 キャラメルのFCはサポーターズクラブ(SC)だったと思います。

 うっかり間違い失礼しました。

 

時間になり、総合司会の加藤さんが登場。

ライブハウスではない故の注意事項と今日のタイムスケジュールを。

「ここに、どう見ても難波さんのものっぽい楽器がありますが」

なんて言ったり、

「笛をどうしても吹きたい場合は、建物を出てさらに超えると

 屋上があるのでそこで!」

など、緊張している私たちをうまくほぐしてくださいました。

流石だ……。流石前説五郎……!※今は引退されているとか

 

そこからまずはスタッフトーク。

PA小内弘行さん、ディレクター高岡厚詞さん、

レコーディングエンジニア池内亮さん、デザイナー吉田直之さん。

 

 

 

この美しいアンモナイトの写真。

吉良さんの私物で、雑に持って帰られそうになったのを

「いやダメでしょ」

って車で一緒にデザイナーさんのおうちまで

運んだそうです。

で、この鏡面。何だと思いますか?

まさかの

 

 

 

 

歌舞伎揚げの缶の蓋wwwww

 

 

 

 

 

デザイナーの吉田直之さん曰く

「これ、吉良くんにも伝えてないんですよね。

 今だから暴露しちゃいます」

(吉良さん、だったかな?)

とのこと。

今頃吉良さんてば

「工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工」

ってなってることでしょうね。

(他にもちゃんとガラス板とか購入して試したけれど

 これが一番しっくりきたそうなw)

 

 

吉良さんの音楽にかける熱量のお話を、皆さんしてくださいました。

雲の言葉のレコーディングの時に、最後のところで吉良さんが

歌をとめてしまったそう。

そうして、ドラムやシンバルをトントン、と叩いていた、と。

その瞳には光るものがあったそうで、

レコーディングの時に感情をぐーーーっといれて

歌っていらした、と。

 

そう。今私たちがとても歌いたい、歌詞のひとひら。

 

何度でも 生まれては

あなたに会う きっと僕は

(雲の言葉/zabadak)

 

他にも、リハの時には細かく調整するのに

本番熱量があがりすぎて……みたいな話とか。

「音楽すごいのにどうしてMCそんなにグダグダなの?」とかwww

わかるわかる、って感じでした。

 

高岡厚詞さんが、初めて吉良さんとレコーディングした時は

キャラメルボックスの音源録音だったそうで。

いつもと違う吉良さんにとって完全アウェイのレコーディング。

緊張をほぐすためか、お酒のにおいぷんっぷんで登場したそうw

「大丈夫かこの人」

となったそうですが、撮り始めたらすごいの、と。

ほとんどリテイクなしで曲を撮り終えたとのこと。

 

 

そういえば、初期のギタ鈴で、一人で頑張る吉良さんが

お酒のせいなのか(笑)歌詞を思い出せなくなったら

客席後ろカウンターより(私達の席のすぐ近くにいらした)に

控えていた公子さんが歌い出しをしてくれた、なんてことも

あったなぁ、なんて思い出してしまう。

 

あの時は(確か初めての)一人でのライブに

しょっぱなからドリンクカウンターに向かって

「ビールください!」なんてステージから声をかけていたw

 

 

続いては、ミュージシャンの皆様。

難波さん、原マスミさん、佐藤正治さん

杉林さん、新居昭乃さん、青木さん

そして司会は小峰公子さん。

 

公子さんが「嫁の前では言えないマル秘エピソードとか」と

突っつくと、ほぼ全員の口から出てくるネタがやはり

酒飲みネタだという。

佐藤さんの「これは知らないと思うけど」からの

「吉良くんが電話してくるんだ。”今日さ、公子さんいないんだ”って」

には場内大爆笑。

勿論お酒のお誘いでした。飲んだくれて、ギター弾いて

朝になったらギターが血まみれ(ピック使わないで弾いてたらしい)だったり。

 

夜中まで飲んだ後、「うちこない? 24時間あいてる酒屋あるんだけど」と

佐藤さんを誘い、真夜中に公子さんを叩き起こす始末w

でも、「一緒に飲んでたよね〜」には「だって起こされたら、ねぇ」

この言葉に会場は拍手w

 

 

遠い音楽の歌詞、原マスミさんなんだけれど

実は曲が先立ったそうで。

歌詞を公子さんが書いたのだけれど

「あれ、私が書いたのボツったんだよね」

に、マスミさん

「またエッチなの書いたんでしょ〜」

「エッチなのじゃない……ですよ! 親と子的な」

「親子じゃマズいでしょ〜」(親子エッチもの前提!?)

 

この時かな? 出会いの話になったのか、

吉良さんと上野さんと川辺を散歩しながら打ち合わせをしたそうで

「洋子ちゃんと」

という単語がでて、一瞬ヒヤっとしたのはきっと私だけではないはず。

ただ、このヒヤ、は不要だったわけで(後述)

 

あと、杉林さんに「おいクジラこい!」って

公子さんが打ち上げの席で言ってたとか

新居昭乃さんが打ち上げの時に床をゴロゴロ寝転んで転げまわる吉良さんに

「クソオヤジ」(昭乃さんと吉良さんは同い年)と言ったとか。

 

「種ともこちゃんのおうちにみんなで行った時だったかなぁ。

 いつもの通りぐでんぐでんの吉良くんがいて、

 ”ねぇちょっと大丈夫なの?”って聞いたら

 ”大丈夫なことがそんなに大事なのかなぁ”って(笑)

 あぁ、この人はこうやって生きているんだなぁって思いました」

 

の言葉に、笑いながらも、なんと偶然な、と。

私も同じことを、ここ最近思っていた。

毎朝「大丈夫だから、がんばろう」と自分に言い聞かせる中、ふと

「大丈夫ってそんなに大切なのだろうか」と。

 

じんわりと、この繋がりにzabadakを好きな自分で良かったと感じる。

 

あと、吉良さんは皆さんに譜面を渡すときに真っ白だそうでw

コードだけが書かれているものを渡される難波さんがバイオリンの壷井さん

(確か壷井さん。太田さんがいない時だったそう)に

「一緒に練習しようぜ」とお家に呼んで二人で練習した、というエピソードを。

因みに壷井さんの譜面も真っ白だったそうですwww

 

 

そこから、今度は関わった方の弔辞というか吉良さんへの言葉。

(個々人のお言葉なので詳細は割愛)

作曲家の光田康典さんの言葉がじわりときた。

 

漫画家ますむらひろしさんは、宮沢賢治、猫、描くから、と。

神戸チキンジョージの児嶋まさるさんはお酒を飲ませすぎ、働かせすぎたのは

自分のせいだから、ごめん、と。

でもきっと吉良さん喜んでたよね。

 

劇団ひまわりから、小野賢章さん、石川由依さん。

ひまわりのミュージカル(空色勾玉)の主役をした二人。

(蛇足だけれど、音楽業界ではzabadakはかなりの人が知っているそうで。

 と、某音楽・ミュージカル会社勤務の中高からの友人の言。

 「zabadak好きって言ったら盛り上がったんだよね、指揮者とか

 奏者の人たちと」と嬉しそうに言っていた)

 

正直、このお二方がいらしてるとは思わなかったのでびっくり。

声優以外の小野さん初めて実感した(失礼でごめんなさい)けれど

こうしたお二人がもっともっとzabadakのこと

他の人にも知らせてくれたら嬉しい。この二人くらいの年齢だと

きっと吉良さんってお父さんくらいなんだと思う。

そう考えると、ショックも大きいだろうな。

 

物理学者菊地誠先生、理論物理学者田崎晴明先生。

学者というから、もっと小難しいお話しされるかと思った。

でも、違う。本当に、純粋に、吉良さんのお友達として

愛する吉良さんの事を話してくださった。

 

菊池先生はアマチュアのバンドをされていて

なんと吉良さんが録音のサポートをされた音に

ボツだしをしたとかw

「表に出すことはありませんが、宝物です」

とは、少し羨ましいような。

「吉良さんのギターが入るだけで、音が変わる。

 プロというのはすごい、と思いました」

そう言う彼の言葉は、心から吉良さんを尊敬していた。

「もっとミュージシャンとしていろんなことを

 教えてもらいたかった。生まれ変わっても、また」

そう、また。

 

ムーン時代のディレクター高松俊さん。

私が初めて手にしたアルバムもムーンのものだった。

今はでっかいレコード会社に吸収されているけれど。

アルバムの為に、アイルランド行ったりイギリス行ったり。

そうしたことをされていた、と伺った時には、

今の自分の英国好きになにかつながっているような気がした。

勿論ただの自己満足だけれど。

 

この間、進行役の加藤さんが、話に聞き入りながらも

時間を気にしている様が、実に生々しかったw

 

 

さて、ここでついに、ライブです。

ライブ、って変か。

音の、かたみわけの時間。

 

みんなで歌いましょう、と公子さん。

ライブの時にもいつも皆が口にする曲。

 

光降る朝。

難波さんと青木さん、そして公子さん。

 

曲の出だしで青木さんが順番を間違え、

「でた、お家芸(笑)」

といつもの公子節。その声色がライブで聞くのと同じで

会場は笑いに包まれる。

 

人恋しくなる 長い夜を
これから 誰と二人で生きても
瞳の先に光を 見つめてゆこう

(光降る朝/zabadak)

 

この曲は、田舎で畑仕事をする仲間たちと

収穫の時に歌う歌として作られたそう……確か。

毎年、収穫の時に皆で順番に曲を作っていく中で、

二人の順番になった時に作った、と以前のライブで

お話しされていた記憶がある。

 

zabadakの曲は単なる批判だったり自然讃歌だったりせず

そこにちゃんと人の営みが入っている。

 

今きっといちばん辛い、公子さんと草太郎くんを想う。

私たちができること、すべきことは、忘れないこと。これからも

変わらずに愛していくこと。

 

そして二曲目は、Tears。

元々佐幕で幕末が大好きな私が、この曲で泣かないでいられようか(反語)

※前述の「風を継ぐもの」は新選組のお話で、ラストでこの曲が流れる

 

流れる星を呼び止めて ぼくらは歌を歌えるから
明日旅する 夜明けの天使に
君の名前きっと伝えるよ
(Tears/zabadak)

 

この曲ではギターに草太郎くんが参加していました。

とてもお父さんに、吉良さんに似ていた。

難波さん、青木さん、佐藤さん、杉林さん、公子さんと草太郎くん。

リードボーカルは杉林さんが。

 

いつもと同じように、大きく手を叩き歌い上げる。

 

歌の最後は、遠い音楽。

 

「zabadakは有名でもなんでもないけれど、

 だからこそ、選んで聴いてくださった方がいることが

 とてもうれしいよね、っていつも吉良くんと話してました」

(この言葉は何度も何度も公子さんがおっしゃっていました)

 

「そんなzabadakの中でも、一番知られている曲」

「みんな出てきて」

 

この言葉のあと。

客席に向かって一言。

 

 

「洋子ちゃんも」

 

 

え。

 

「上野洋子ちゃん」

 

え。

 

 

zabadakのファンならご存知でしょう。

のれんわけで袂を分かったもう一人のzabadak。

(松田さんはその前なので別として)

 

私たちファンの間でもいろいろと

もやもやと、触れてはいけない、けれども、という存在の人。

 

内々の葬儀には出られたかもしれないけれど

今日はいらしていないだろう、いてもそっと帰られるだろう、と思っていた。

 

 

上野さんが壇上にあがる。

順番に、みんなとハグをする。

そうして。

 

 

公子さんとハグをする。

 

 

 

私たちファンのあずかり知らぬところでは

勿論交流があったかもしれない。

吉良さん以外は共演とかもあっただろうし。

 

けれど。

 

【zabadak】の【ファン】の前で公子さんとハグをする。

しかも、今日。

 

この時の公子さんは、吉良さんでもあると思った。

 

 

弔辞にもトークにもいなかった。

でもそんなもの私(たち)は上野さんに望んでなんていない。

彼女がここにいて、ファンの前で公子さんと抱き合う。

【zabadak】と抱き合う。

それが全てだし、それ以上のものは必要がなかった。

 

だから、私は涙した。

大切な大切な、宝物のピースが一つ。

 

 

上野さんは徹底して控えめだった。

公子さんはメインボーカルのマイクを上野さんに渡そうとしたが

そっと固辞する。

ただ、皆で歌う。

 

 

私たちも歌う。

歌の歌詞は舞台上に表示されるのだが、基本的に

ファンには必要はない。

ただ、最後の繰り返しのところは、ややこしいので

あればあったで良いだろう。

(因みに吉良さんはよく間違えるw)

 

 

が。

 

 

その歌詞が最後の最後で表示のタイミングミスwwww

(ページめくりすぎて戻ったけれど歌詞が似ていて

 2枚戻さないといけないのを1枚しかもどさなかった)

 

 

歌詞を皆が間違ってしまうという、またしてもお家芸。

(正しいのを歌いながら???となっている、というのが正解か)

 

 

涙を流しながら、どこか笑えてしまう、本当に吉良さんがいるのではないか、という展開。


 

 

 

そして、遠い音楽のあと。

ライブのように、みんなを紹介する公子さん。

難波さん、青木さん、杉林さん。

上野さん、新居昭乃さん、佐藤さん。

 

ひとしきり紹介した後、佐藤さんに促され、吉良さんを紹介。

そうして。

 

壇上には公子さん一人だけ。

 

再び、zabadakは有名ではないけれど、と話す公子さん。

この言葉に、ネガティブな意味は一つもなく。

私たちは自分の意思でzabadakを聞くことを選んでいる。

そのことを、吉良さんや公子さんが間違いなくわかってくれている。

 

「作曲編曲、ギター、ベース、・・・(忘れちゃった)全部!

 吉良知彦!!!!!」

 

そう叫び、最後はもちろんPOLAND。

(「POLAND 2011」キャラメルボックス『降りそそぐ百万粒の雨さえも』のための新録音で

 公子さんのご希望だったそうです)

 

zabadak風部という、鼓笛隊のような方々がいらして、

この曲はリコーダーやお手持ちの楽器でサビの部分を奏でる。

(因みにリコーダーはライブ会場で販売していたりする)

私は残念ながら楽器はできないので、「ハッ!」の部分参加で。

 

風部の皆さんが舞台にあがり、盛り上がり、終了。

 

いつまでも、いつまでも鳴り止まない拍手。

このまま、最後にマリンバが聞こえてきて「Easy going」が流れるのではないかという錯覚。

(ライブの最後はいつもEasy going)

 

あまりにも鳴り止まない拍手はまるで【のれんわけ】の時のよう。

ただ、今日はキャラメルボックスさんのご厚意で

会場をお借りしている。

 

皆の気持ちを汲んでなお、加藤さんは「終わりだから」と

告げに来てくれた。

 

立ち上がる。

ふらふらする。

 

でも、もっともっとしんどいかと思った。

確かにしんどい。

 

けれど。

公子さんが言っていた。

 

「曲を作るときに、私も吉良くんも、普遍的なものを作ろうと

 いつも意識しています。いつ聴いても良いと思えるものを」

 

「30周年ライブの二日目で倒れて、

 その後皆がサポートしてやってくれた映像を、DVDにする時に、

 ”吉良くんがいないのをDVDにするのはどうだろう”と言ったら

 ”俺がいなくても、誰が演奏しても、いい曲はいいね”と」

 

だから。

 

「本人不在だけど31周年。いつものメンバーがスケジュールを

 おさえたままにしてくれていると言ってくれたのでやります」

 

吉良さんは、吉良さんの音楽はいつまでも残る。

私は25年前にファンになった。

その時に聴いた「砂煙のまち」は今でも新しい。

 

数年前、いろいろあって日本を飛び出した私が

モスクワから日本に戻るときに、宇宙の中、星空を見ながら

そっと聴いた「遠い音楽」に救われた。

 

今日、【かたみわけ】で吉良さんの歌をわけてもらった。

明日から、この曲を大切にしながら、

これからのzabadakをまた、応援していきたい。

今日来られなかった他の方々にも、かたみわけてもらったこの歌を

一緒にまた、かたみわけていきたい。

 

 

 

 

 

入場の時に、封筒を手渡された。

 

かたみわけ

 

ポストカードの裏には

 

いつまでも

あなたのこころに

吉良知彦の音楽が

ひびきますように

 

zabadak 小峰公子

 

とあった。

 

そして。パウチ加工されたもの。

 

これは、「音」のアルバムのマスターテープを切って

【かたみわけ】してくださったもの。

 

本当に、本当にかたみわけ。

大切なものだろう。それを私達ファンにくださる。

私達を大切だと思ってくださっている。

自分たちがつくった子どものようなもの、作品。

それのマスターテープを。

 

本当に、本当にありがとうございます。

このテープの、かたみわけの意味をきちんと受け止めて、

これからも、ずっとずっと、ファンでいたいとおもいます。

 

 

※記憶のかけらを集めたため、誤りがあるようでしたらご容赦下さい。

※文中の引用については一部分の為、出典と共に記載をさせていただきました。

 

※お忙しい中、この会を主催してくださいました有志の皆様、

 心よりお礼申し上げます。また、辛い中、会の開催を受け止め

 準備をしてくださいました公子さん、草太郎くん、ありがとうございます。

 私は、私達は、いつまでもzabadakを大切にしていきます。

 今までの、そしてこれからのzabadakを。

 

 

※以下zabadak※

zabadak @zabadakofficial

吉良知彦 @kiraguit
小峰公子 @kokoKOMINE

 

zabadakオフィシャルサイト

 

吉良知彦お別れの会【公式】 @katami_wake

 

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    Comment
    かたみわけ、行けなかったので内容が知れて良かったです。洋子さんの事、同様に思います。
    • うつみ
    • 2016/08/08 10:27
    >うつみさん
    ありがとうございます。
    少しでもお役に立てていたら嬉しいです。

    洋子さんのこと、本当に……
    • てんて
    • 2016/08/08 12:31
    はじめまして。

    私は二階席の後ろの方にいました。
    洋子ちゃん、との言葉が出た時に空気が凍りついたような、周囲の全てが何か息を呑むような気がしたのは、わたしだけではなかったのですね。
    何か禁忌に触れたような。その時に予感すべきだったのかもしれませんが。

    二階席からは、その瞬間はざわめきでよく分かりませんでした。小峰さんが呼びかけたのはよく聞き取れなかったのです。
    ただ、見ているとわかりました。小峰さんと抱き合い、中央を勧められて首を振るその人が誰なのか、は。

    今でも色々複雑な想いはありますが、ある意味において神話的な瞬間に立ち会えたことは、今でもありがたく思っています。

    キャラメルボックスのファンクラブ、入ろうかなあ…
    • ki84
    • 2016/08/08 14:59
    >ki84さん
    コメントありがとうございます。
    まず、私の書き間違いがありました。
    キャラメルのファンクラブではなく
    zabadakのファンクラブでした。
    全然気づいていませんでした…(´・ω・`)
    修正しました。書いていただいて助かりました!
    ありがとうございます。

    さてさて。
    二階からでも、あの時の様子、
    やはりわかったのですね。
    いろいろと思うところがあったとしても、
    やはり事実として、あの瞬間があったことは
    大きいな、と思います。

    zabadakのファンクラブ、とても良いので是非!!
    (間違えて書いちゃったので再度アピってみましたw)
    • てんて
    • 2016/08/08 18:22
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    • 2016/08/09 01:08
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